源内焼
源内焼って御存知ですか?
あの”平賀源内”が企画した陶器です。
”エレキテル”の平賀源内です。
私はどこかの博物館で見たことがあります。
平賀源内の企画らしく、日本地図、世界地図をデザインした物も多く、
当時としては最先端で、最もカッコイイ線を行っていたと思われる。
好きか嫌いかとか、お前やってみるか、と言われますと、
まあ、技術的興味はありますが、ちょっとねー、って感じだが、
(バロック的というか、かなり「くどい」感じのデザインです)
平賀源内のキャラクターが、きわーめて面白い。
この「チャラい」ちょんまげ、ちょっと斜(はす)に構えたポーズ
気取ったキセルの持ち方、そして、この、「顔」!。
江戸のミーハー、粋人の極致。
名画です。
漫画の「浮浪雲(はぐれぐも)」を思い出してしまう。
、、、
テレビで西田敏行が好演していたけど
「土用うなぎ」って、平賀源内が、考えた企画なんだってね。
そして、そのうなぎが「江戸前」だっていうのも、
今で言う東京湾で採れたって事を、ことさらに強調したもので
これも平賀源内の企画だそうです。
元祖企画野郎なんですね、平賀源内は。
、、、
えーと、えらそうに解説をすればですよ(なぜか急に有田弁)、
これは、技術的に言えばですよ、交趾(こうち)だもんね。
交趾ってのは、粘土で成形ばするでっしょ、
それを乾燥させて、素焼きするばってんがー、
普通せいぜい高くても900℃くらいの所を、
1100℃位で固く焼き締めてしまうわけよ。
それに、上絵の具に近い物で絵付けしてー、
900℃位で赤絵窯で焼くわけさ。(ちょっと高めかなー)
まー、技術的にはタイルなんかにも似とーじゃろかー?
赤絵窯の温度が高いから、普通の上絵と違って、
製品になったら少しは固いわけさ。
まあ、わくすい(釉薬)のかわりにはならんばってん、
食器じゃなく、香合みたいな美術品につかうけん、大丈夫だもんね。
上絵の具に近いもん、て言うても
そら、難しいんだもんねー。
その調合に命かけんと、できんじゃろー。
交趾やっとーひとって、日本にどれくらいおらすとやろかー。
ほとんどおらんのじゃなかろーかー?
デパートの茶道具売り場で売っとらす、ほら
亀の形した香合とか、あるじゃろ、派手な緑緑したような、
あれって、交趾、交趾って言うて売っとらすばってんがー、
まあ大体は、ほとんど、上絵だもんね。
これは本物の交趾焼 (藤田美術館蔵)
上絵と交趾は、素人が見たらおんなじばってんがー、
フリットの調合からして、ぜーんぜん違うっけんね。
あ、フリットって、知らん?
どぎゃんでん、こぎゃんでん、しょーもなかねー。
自分で勉強してきんさい。
あーあ、きゃーないた。(疲れた)
そいぎんたー!!!(さようなら)
雑記目次へ
森水窯ホームページへ