あの原子炉を叩け!

 

福島原発事故以来、原発の安全性が色々議論になっているが

その議論は、地震と津波に対する安全性の議論ばかりである。

 

だが、危険なのは、地震と津波だけではない。

原発は、空に対しては全く無防備なのである。

東電のサイトに、驚くべき事が書いてある。

東京電力サイト

「原子力発電所は構造上、航空機の落下を想定して設計されてはいません。

現在の設計における考え方は、航空機が原子力施設に落下する確率を評価し、

その確率がきわめて小さいことから航空機の落下に対する設計上の考慮は必要ない、

というものです。これは原子炉の設置に際しての安全審査において確認されており、

国内の全ての原子力発電所において同様です。」

「原子炉と格納容器の周囲にはコンクリート製の厚い遮蔽壁が設置されています。」

よくもまあ、、、

あきれたものだ、、、

「確率がきわめて小さい」震度7の地震が、現実に発生して大事故になったではないか、、、

きわめてデリケートなバランスの上に成り立っている原子炉は

原子炉自体が直接破壊されなくても電源を失うだけで暴走し、

容易にメルトダウンしたではないか、、、

原子炉周辺には、放射性物質を含む水のパイプが、縦横無尽に張りめぐらされている。

このパイプ群が破壊されるだけで、

おそろしい勢いで高濃度放射性物質がまき散らされる、、、

 

「使用済み核燃料プール」という物は、全く無防備な、

たんなる「風呂桶」みたいなものではないか、、、

、、、

フランスで、

グリーンピースの活動家がパラグライダーで原発の屋根に降下するという事件があった。


こいつが、もし、爆弾抱えたテロリストだったら、どうなるのか

考えただけだけでも恐ろしい。

、、、

万一、戦争にでもなれば、敵は真っ先に原発を狙うだろう。

 

198167日、現実に、原発が 爆撃されている。

イラクの原子炉を、イスラエルの戦闘機が爆撃、破壊したのである。

bullseye

「あの原子炉を叩け!」

戦記漫画の表紙みたいだが、これは正真正銘のノンフィクションです。

(bullseyeは、文字通り「牛の目」ですが、その「まん丸」な形から

目標、ターゲットという意味もあります。原書表紙を 見よ。なお、戦闘機はF-16。)

イラク原子炉爆撃事件

さいわい、爆撃された「オシラック原子炉」は、まだ、稼働していなかったので

放射性物質が、まきちらされる事は、無かった。

実は、オシラック原子炉は、4基の対空砲と3基の対空ミサイルで防衛されていたのだが、

まだ工事中だったので油断していたのか、爆撃の瞬間には誰も持ち場にいなかった。

gensiro

名にし負うイスラエルの情報網である。その事も、きっちりと「お見通し」だったに違いない。

もし、原子炉が稼働していたなら、中東は全滅だったであろう。

そして、ヨーロッパ、北アフリカ、インドまでもが、「被曝地帯」になっていたと思われる。

、、、

日本には既に54基の「原子力発電所」という名の

「据え置き型原子爆弾」が設置されている。

それは本当の原爆ではないかもしれないが、十分に、「汚い原爆」(ダーティーボム)である。

爆発による破壊よりも、放射能汚染を目的とするなら

本物の原水爆よりもダーティーボムのほうが効果的だ。

ダーティーボムは、本物の原爆よりも恐ろしい。

爆弾に放射性物質を積むだけで、誰でも、短時間に簡単に沢山作ることが出来る。

そして、原発も、ひとつの「据え置き型ダーティーボム」だ。

、、、


日本を滅亡させる為には、原爆も、水爆も、要らない。

どこかの原発に、通常型ミサイルを落とすか、戦闘機で爆撃すればよい。

日本の原子炉が、対空ミサイルや対空砲で防衛されているという話は寡聞にして知らない。

、、、

テロや戦争を待たずしても、

日本は細長い小さな島国で、日本の上空は、24時間、飛行機のラッシュアワーである。

格安旅客機も、どんどん増えている。

航空ラッシュは、加速する一方だ。

いつなんどき、日本のどこかの原発に墜落しても、なんの不思議も無い。



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