今更どうしようもないが困ったもん
だ
1. 電子と電流
「今更どうしようないが困ったもんだ物」の最たる物
は
「電子の流れと電流の流れが逆」ってやつですな。
私、「電子がマイナス極から出てくると、電流は反対
に流れます。」
生徒、「なんで?」
私、「ウッ、、、」と、窒息する。
このために、全世界の中学生高校生がどれだけ悩まさ
れている事か、、、
いや、ガキだけじゃなく、
専門家の皆様は、毎日毎日つきあわされているのだか
ら
もっともっと迷惑しているんじゃないかなー、、、
電気のプラス、マイナスを決めたのは「ベンジャミン
フランクリン」です。
雷が鳴っている時に「凧あげ」をしたおじさんです。
それで、雷が電気であると発見した
らしいけど、
この時にフランクリンが無事だったのは、ホントに奇
跡的な事なんだって。
よい子も悪い子も絶対に真似しないように。死ぬよ!
このフランクリンさんが、
ガラス電気を正電気、樹脂電気を負電気と決めた張本
人らしい。
逆に決めておけば、良かったのですが、
電気については、ほとんど何も、わかっていなかった
時代、
フランクリンを責めることは出来ないなぁ、、、。
2. 東日本50ヘ
ルツ、西日本60ヘルツ
電気つながりで、こんどは日本国内のお話。
東日本50ヘ
ルツ、西日本60ヘルツって、
普段、だれも意識してないけど、これは大変な事なの
だそうです。
日本中の電気製品を両方に対応させる為に
どれだけのコストを余分に使っているか、計り知れな
い。
そのコストは俺たち消費者が払ってるんだから頭に来
るよね。
発電所、送電所レベルの話になれば、もっと大変。
60ヘルツで発電された電気を50ヘルツの地域
に送電するには
どうしても50ヘ
ルツに変換しなきゃならない。逆も同様。
東日本と西日本の境目では、3か所の(静岡県佐久間、東清水、長野県新信濃)
周波数変換所で、ものすごく巨大な変換装置が、
24時間休み無しに働いているそうな。
日本の東西をつきぬける新幹線も、東西の境目では大
変。
東海道新幹線は60ヘルツモーター搭載の車両に統一し、
東日本では50ヘ
ルツを60ヘルツに変換して電線に供給している。
古い変換機だと、なんと、50ヘルツのモーターを回し、
そのモーターに直結された60ヘルツの発電機で発電するという
なんとも原始的な方法がとられているそうです(現在
も稼働中!!)
長野新幹線では、電車のモーターのほうを
50ヘルツ60ヘルツ両対応型にしてるそうです。
軽井沢駅と佐久平駅の中間には50ヘルツと60ヘルツの境界があるのだ。
鉄道マニアには有名な場所らしい。わざわざ見に行く人もけっこういるとか、、、
http://deadsection.image.coocan.jp/dead_sec/shinkaruizawa/shinkaruizawa.htm#photo
こんなになっちゃったのは、昔々、日本で初めて発電
が試みられたころ、
東京ではドイツの会社の発電機を買って発電して、そ
れが50ヘルツ。
大阪ではアメリカの会社の発電機を買って発電して、
それが60ヘルツ。
それが、ずーっと今でも続いてしまっているというわ
け。
こんな国は世界広しといえども日本だけらしい。
50ヘルツ60ヘルツを統一するには何十兆円も
かかるので、
今となっては誰にもどうする事もできないそう
な、、、。
3. 「漢字」はどんどん増えている!
突然ですが、漢字って、全くもって、とんでもなく厄
介な物ですね。
漢字が存在しなければ、アジア人はどれだけ幸せだっ
た事か、、、
でも、漢字が無いと日本語、書けないんですけど
ね、、、(^^;)
田中角栄総理が
「中国を侵略してさんざん御迷惑をかけて御免なさ
い」
と挨拶したのに対して、
周恩来だったか鄧小平だったか忘れたけど、
「こちらこそ、漢字というケッタイな物で日本人を苦
しめてきて申し訳ない」
と、切り返したのは有名な話ですね。
日本で漢字を読むのに、「訓読み」って、あります
ね。
あれは、ようするに全部「当て字」ですね。
小学生の時、「こころよい」を漢字で書け、という問題で
「心良い」と書いたら、バッテンを食らったので、
何が悪いんだ、と先生に猛然と抗議したことがあった。
もちろん却下されたけど、今でも腹立つ。
「心良い」は100%正解であると確信している。
陶芸では、作品に「うわぐすり」を掛けるけど、日本
語での
「うわぐすり」って、「上薬」だよね。上に掛ける薬
だからです。
でも中国では「釉(ゆ
う)」っていう字を使うので、
日本でも、「釉」または「釉薬」と書いて「うわぐす
り」と読みます。
どう考えても、無理な読みだよね。、、、
この「釉」っていう字は陶芸の「うわぐすり」にしか
使わな い字なのだ!!
それだけの為に作った字なのだそうです。
このような字が中国には五万とあるらしい。
いや五万どころでなく、天文学的数の漢字が現実に使
われている!!!
「森」って、今の日本人は木の沢山生えている所はみ
んな「森」って言うけど、
本来の日本語で、「もり」と言えば山の事です。
ほら、「もりあがっている」って言うでしょ。その
「もり」なんですよね。
「もり」の付く地名を見れば、「なんとかのもり」っ
て言う地名の場所は
みんな、山でしょう。近所の「もり」の付く場所へ
行ってみて下さい。
「たけ(だ
け)」、「やま」、「もり」、「おか」って、みんな山の事です。
よくは知りませんが、ビミョーに、高さ等、山のス
ケールがそれぞれ違うらしい。
日本は山国なので、単なる山でもこんなに色々あるわ
け。
ま、魚の名前がメチャクチャ沢山あるのと一緒です
ね。
それが、「もり」に漢字の「森(し
ん)」を当ててしまった。
だから、古い地名では、矛盾が生ずることがある。
わが町には「毛無し森」という山があります。
「毛無し」って、私の頭の事ではなく、木が生えてな
いという意味です。
行ってみれば、不思議な事に木が全く無い。
まるで草原のようです。昔から、木が無かったらし
い。
木が無いのに森、これは変ですね。
したがって、「もり」は「森」ではないのだ。(背理法)
すなわち
日本語の「もり」には、盛岡の「盛」を当てるのが、唯一、正解なのであります。
また、逆に、
「シベリアの広大な唐松の森」を、「もり」って言う
のは本当はおかしい。
シベリアは真っ平らですからね。
森(も
り)に対して、「はやし」っていうのは、
これも当て字だがあえて漢字で書けば「生やし(はやし)」ですね。
つまり、木を植えた場所、「人工林」の事です。
今流行の言葉で言えば「里山(さとやま)」とも言いま
すね。
人工林は常に手入れしていないと荒れてくる。
近年、採算が合わないので手入れすることができなく
なり
林(は
やし)が荒れてきて困っているそうです。
、、、
この漢字がですね。困ったことに、日々刻々、新しく
増えているのだ!!
それは、中国では子供が生まれたとき、
新しい漢字を作って名前を付ける習慣が今でもあるら
しい。
それで、どんどん漢字が増えてくる。
あるいは、学者が、何か新しい事を考えついた時に、
それに、新しい漢字を作って、発表する場合もあるら
しい。
面白い例としては「ピンポン」を漢
字で書くならば、
兵の字の下の点の右の点をはずした物と左の点をはず
したものを
ならべてピンポンを読んだりする。(当然パソコンでは書けません)
まあ、こんなのは御愛嬌ですけどね、、、。
(後
日追加 : ピ
ンポンは 「 乒 乓 」です。
Unicode時代になって書けるようになりました
ね。
、、、これ系は面白いから、俺的にはOKだ。^^; )
、、、
そんなわけで、
毎日、いや、毎分毎秒、新しい漢字が世の中に発生し
ているのだ。今も。
いやはや、もう、ほんとに誰か、なんとかして止めて
ください、、、、、
今更どうしようもないのかもしれないけど、、、
4. パソコンのキーボード配列
急に些細な話題になって恐縮ですが。
日頃、パソコンをいじっていて、いつも思うのです
が、
パソコンのキーボードって、ほんとに使いにくいです
ね。
時々、「Z(ゼッ
ト)」を打つ時に、左手小指がつりそうになる。
「Z(ゼッ
ト)」は、英語ではあんまり使わないので、
左手小指という、とても虐待された位置に置かれてい
るが、
日本語では「ざじずぜぞ」を、非常によく使うので困
る。
キーボードは英語を入力し易いようにできているので
日本人には、はなはだ迷惑な配列になってしまう。
日本人だけでなく、
たとえばフランス人は「Q」をよく使うので、やっぱ
り迷惑しているらしい。
だから「フランス語キーボード」ってのも、一応、あ
るらしいが、
案の定、全然普及していないそうです。
ドイツも日本と同じで、「Z」を良く使うので、
「ドイツ語キーボード」ってのもあるのだが、やっぱ
り普及していない。
いやいや、英語を使う英米人にとっても、
今のキーボードは、ぜーんぜん、使い易い物ではない
らしい。
パソコンよりはるか昔の話だが、タイプライターの開
発時代、
あんまり速く打たれると機械が、からまって、こわれ
てしまうので、
わざと打ちにくくしたんだとか、、、
別な説では、デモンストレーションで「TYPEWRITER」と
打って見せて見事に速打ち出来るよう
「TYPEWRITER」
という単語だけを打ち易くしたんだとか、
諸説紛々なので何とも言えませんが、
TYPEWRITER以外のあらゆる言葉の打ちにくい事と言ったら、、、
とにかく、全世界の人類が迷惑している事、これは間
違いない。
https://www.sanosemi.com/biztech/document/keyboard-picture2009-2.pdf
それで、ドボラックさんとか日本の森田正典さんとか
が、
「QWERTY」
とは、根本的に配列の異なる、
とても打ちやすいキーボードを開発したのだが、
その存在すら知る人は少ない。
私は、ドボラックの 実物は見た事が無いのですが、
森田式(M式)は二
三 回、見たことがあります。
少ない体験で恐縮ですが、「森田式」を打ってみた感
想を述べれば、
左手で母音、右手で子音にわかれ、とっても打ちやす
そうに見えました。
今では全く見かけないですね。たぶん、もう作ってい
ないのでしょう。
今のキーボードは、右手の、一番便利に使えそうな位
置に
「:」だの「;」だの「@」だの、たまにしか使わな
いキーが並んでいたり、
大事な「Z(ゼッ
ト)」を、手前キー列の左端という、
左手小指を曲げて押さざるを得ない、最も不便な位置
に置いていたり、
使い易いとは、ほど遠い設計になっていることは間違
いない。
昔、コンピュータの黎明期では、
音楽学校出身者が、今で言う「IT産業」で「引っ張りダコ」だったそうだ。
(「キーパンチャー」と呼ばれていましたね。)
なぜなら「彼らはピアノを弾くから、左手小指が器用
に違いない」
からだったそうです。冗談ではなくて、これは本当の
話らしい、、、
こんな、ひどいキーボードだけど、
これが世界的標準になってしまっているから、
今更、どうしようもないんだろうなあ、、、
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