窯焚き
約80時間かけて
のんびりと焼きます。
のんびりと言っても
1000度からは
なかなか大変です。
薪の量と、空気の量が
完全に調整されて
はじめて温度を
上げる事が
できるのです。
窯の一番下の大きな部屋を「胴木の間」と呼びます。
胴木の間には作品は入れません。
窯全体を予熱するための部屋です。
胴木の間には、丸太をそのまま放り込みます。
(胴木とは丸太の事です。)
胴木の間で、窯焚きの成否の9割は決まってしまいます。
全体の作品の焼け方、色合いも「胴木の間」次第です。
森水窯では胴木の間の焼き上げに、50時間以上かけます。
胴木の間が
十分焼けたら
上の部屋を、
割木で焼きます。
すでに予熱されているので
一部屋2~3時間で
焼き上がります。
登り窯は、昔の人が考えた
究極の省エネ構造に
なっているのです。
思った通りの色を出すためには、
煙突の引き加減の調節、および薪をくべる間隔も重要です。
これは、炎を酸化状態にするか、還元状態にするか
によって
釉薬の発色が、大きく変わるからなのです。
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