天皇杯
天皇杯といえば、サッカーファンなら、お正月の恒例行事ですね。
天皇杯は、Jリーグ、アマチュアクラブ、大学、高校生までも
予選に参加する超巨大なトーナメントで、裾野の広さでは日本随一である。
私としては、お正月と言えば、紅白より格闘技より隠し芸より「天皇杯」ですね。
おとそを飲み、おせちを食いながら天皇杯観戦、これ、最高のお正月。
昔は、天皇杯は日本リーグ優勝チームと大学リーグ優勝チームの決戦だった。
まあ、その頃はサッカーはまだまだマイナースポーツでしたからね。
で、その当時の記憶に残るのは、
釜本、森を擁する早稲田が、日本リーグ常勝の東洋工業を
破って天皇杯を勝ち取った1966年の決勝だ。
釜本や、後の全日本のキャプテンになった森孝慈が居たのだから、
当時の早稲田の強さは、それはもう、とんでもないものでしたね。
その時の早稲田優勝が、大学生の優勝の最後であった。
それ以後は、毎年、日本リーグ、そしてJリーグチームが優勝している。
今では、まさかアマチュアが天皇杯を取るわけは、
まかり間違ってもあり得ない、、、。
高校生が優勝する可能性なんて、ほとんどゼロにちかいのだが、
しかし、だがしかし、数学的には「ゼロ」ではない!
それが、大事。
夢ですよ、夢。
スポーツの醍醐味とは、、、
それはまさに「夢」、じゃないですか?
夢が実現する事もある。
1997年、アマチュアの東京ガスがなんとベスト4まで進出。
サッカー業界では、お正月前から東京ガスの活躍で大騒ぎ。
これで万一アマチュアが優勝したら、前代未聞空前絶後の大事件、
と、準決勝は、もう大盛り上がり。
私も、お正月も来ていないのにテレビにかじりつきでした。
残念ながら準決勝には負けてしまったけど、
それをきっかけにスポンサーがどんどん付いて
東京ガスは念願のプロチームFC東京になることができたのだった!
スバラシイ。
このようなアマチュアも含めたオープントーナメントには
他にはゴルフの日本オープンがありますね。
遼君や池田勇太が日本オープンで大活躍しましたが
その陰で多くのアマチュアや高校、大学生もがんばったのだ。
将棋の「竜王戦」もアマチュアが参加するオープントーナメントだ。
めったには無い事だが、一回戦二回戦あたりでは、
アマチュアの強豪が見習い級のプロを破ることが、たまーにある。
プロを破ったアマチュアは大いばりで自慢して歩き、
アマに負けたプロは恥ずかしくて外にも出られないそうな、、、。
竜王戦はタイトルマッチなので、
挑戦権を得るための予選トーナメントなのである。
名人と竜王は二大タイトルと言われている。
将棋の世界は、プロになるとC級2組からデビューして、
C級1組、B級2組、B級1組、A級とランキングがあり、
A級になれる棋士はごくわずかで、それには十年以上もかかる。
そのA級リーグで一年間戦って一位になって、
そこではじめて名人に挑戦できるのだ。
だから、将棋の名人には人生を賭けた「重み」がある。
それに対して竜王戦は
誰でもチャンピォンになれる可能性のあるところが正反対だ。
現竜王の渡辺明は、16歳でプロ入りし弱冠20歳で竜王になった。
その時の将棋界は、そりゃもう上を下への大騒ぎだったよね。
竜王戦は、その裾野の広さから、
重みのある名人戦と並び称される二大タイトルになっているのだ。
実は竜王の賞金の方が名人の賞金より高いのです。
それだけ人気があるという事か、、、。
アマチュアがその賞金を取るなんてことは、
まず絶対ありえないのだが、まあ、いいじゃないですか。
夢です、夢!!
ところで、私は、いつも
「野球も天皇杯をやればいいのにな」と、思っている。
絶対盛り上がるにちがいない。
古田さん、如何ですか?
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