ベラスケスのバッカス
スペインの田舎の宴会である。日本にもこんな宴会、ありますね。
そう、日本だったら、春の「お花見」ですな。
ベラスケスは宮廷画家で、王様や王女の絵で有名である。
当時最高の地位にあった画家が、こんな楽しい絵も描いているんですね。
宴会は最高潮に盛り上がっている。
バッカス役の二枚目のあんちゃんが、
一気飲みの優勝者(?)かなんかに、月桂冠を授けている。
二枚目と言っても神話や貴族じゃない、そこらへんの庶民の二枚目ですな。
そんな事もちゃんとわかる。ベラスケスの筆致はホント、神わざである。
一気飲みの優勝者じゃなくて兵隊さんかな?
だとしたら、兵士の帰郷祝いかも、、、それなら、もっと感動的ですね。
中央の、カメラ目線(?)のおっさんの顔がいいですねぇ。ゴキゲンだね。
きっと、なにか、あまり上品でもない冗談でもしゃべっているんでしょう。
右上では、新しい参加者がやってきて帽子を取って、あいさつしている。
これはもう、絵というよりも、「スナップ写真」ですね。
、、、
もしも通りすがりに、こんな宴会があったなら、
私も酒飲みのはしくれ、
ぜひとも、飛び入り参加したいものだ。