岩手の秋さけは、各河川のふ化場によって、稚魚が育てられ、
春に放流すると、約4〜5年で回帰します。
回帰したさけは、岩手県内の定置網で主に捕獲され、水揚金
から賦課金というかたちで、県内魚市場で天引きされ、当協会
に振り込まれます。
賦課金は、各ふ化場の稚魚を育てる大切な資金となって
います。
もし、ふ化場がさけの稚魚をつくらなれば、岩手にさけは
今の数パーセントしか戻ってこないでしょう。
岩手の定置網は、さけがなければ、経営がなりたちません。
また、各漁業協同組合では、自営定置を経営しているところが
多く、経営の要とも
なっています。
秋さけには、DHA、EPAを始めとする、人間の体
には、欠かせない栄養素がたっぷり含まれており、
これを国民に供給する役割を担っています。
秋さけは、稚魚は人工で育てますが、放流後は、
北太平洋、べーリング海、アラスカ海の豊富な
自然の餌を食べて戻ってきたものが捕獲され、
皆さんの食卓に届きます。まさに“安全”で“安心”
できる食材供給の一躍を担っています。