藤沢町は、岩手県の南端、山間部に位置する人口約8300人の過疎の町ですが、医療、住民、行政が協働で約35年をかけて地域包括ケアシステムを創ってきた経験を有します。地道な活動の積み重ねでしたが、新しい医療のかたち賞(2011年)や若月賞(2016年)の受賞など、社会的な評価もいただくことができました。しかし、人口や年齢構成の変化をはじめ、地域社会や地域医療の課題は常に変化し、私たちの取り組みにゴールはありません。
日本の各地でも、高齢化をめぐる課題は深刻で、それぞれの地域のその時々の課題に取り組んでいます。高齢化に関連した日本の社会保障制度はこれらの地域の取り組みを支援するためのものでしょう。
藤沢や日本の各地で展開されてきた地域医療や地域包括ケアの経験は、これから高齢化を迎えようとする他の国々が、その国に適した地域医療や包括ケアを創る参考になるかもしれません。
今回の東日本地方会では、「少子高齢社会における地域医療と地域づくりからグローバルヘルスを展望する」をテーマに語りあい、また、このテーマに関心を有する人々の間で新しいネットワークが創られるきっかけとなれば幸いです。
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